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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第7章 自慰行為
「葵ちゃん、気持ちよかった?」
「えっと……はい。」
春風はにこっと葵に微笑みかける。
「達樹様は忙しい人でね、こうやって時間を持て余せば自分で気持ちよくなることも必要よ。
ムラムラした気持ちが募って、達樹様とする時にすごく気持ちよくなるの。」
「あの……春風さんは外部生なんですよね?
何でここに来たんですか?」
「エッチなことが好きだからに決まってるじゃない。」
春風はすごく清純そうな顔をしてケロっと言いのける。
変態というのは世の中にいるんだな。
見かけではないんだな。
やっぱり普通じゃない。
そう葵は心の中で呆れた。
「嫌じゃないんですか?東条様とするのは……。」
「嫌なんかじゃないわ。
だって達樹様の事愛してるもの。」
春風さんは少しはにかんだ。
この人はあの冷酷サディスト野郎が好きらしい。
それでいてエッチな事が好き。
なら、この仕事は春風にとっては天職なのだろう。
「でも、東条様の事が好きなら私とか凛さんとか他のメイドとするのは嫌ではないんですか?」
葵はふとした疑問を投げかけてみる。
「うーん……嫉妬?私の中にその感情がないわけではないけれど。
私たちは付き合っているわけではなくて主従関係よ。
主人である達樹様の喜ぶ顔や満足する顔がお傍で見れればそれでいいのよ。
葵ちゃんがもっともっとエッチなことが上手くなって達樹様が喜んでくれるのは嬉しいわ。
それに、私葵ちゃんは可愛くて良い子みたいで好きよ。」
「あ、えっと、ありがとうございます。
私も春風さん優しくて好きです。」
主従関係の愛。
まだ葵にはよく分からない感情だった。
例えばあの日、主人の眠りを妨げたくないと思った気持ち。
時折行為中に見せる慈悲。
そして普段計算高いあの人が見せた邪気のない笑顔。
勘違いしそうになる気持ちはきっと恋でも愛でもないと思う。
人間ではない扱いの中で人間っぽく扱われる部分に、暖かみを無理矢理探しているだけだとそう葵は思っていた。
「ありがとうございました。レポート書けそうです。」
「じゃあ、葵ちゃんまたね。」
春風は葵をそっと見守ってドアを閉めた。
「……似てるわね。」
見送った後、一言そう呟いた。
「えっと……はい。」
春風はにこっと葵に微笑みかける。
「達樹様は忙しい人でね、こうやって時間を持て余せば自分で気持ちよくなることも必要よ。
ムラムラした気持ちが募って、達樹様とする時にすごく気持ちよくなるの。」
「あの……春風さんは外部生なんですよね?
何でここに来たんですか?」
「エッチなことが好きだからに決まってるじゃない。」
春風はすごく清純そうな顔をしてケロっと言いのける。
変態というのは世の中にいるんだな。
見かけではないんだな。
やっぱり普通じゃない。
そう葵は心の中で呆れた。
「嫌じゃないんですか?東条様とするのは……。」
「嫌なんかじゃないわ。
だって達樹様の事愛してるもの。」
春風さんは少しはにかんだ。
この人はあの冷酷サディスト野郎が好きらしい。
それでいてエッチな事が好き。
なら、この仕事は春風にとっては天職なのだろう。
「でも、東条様の事が好きなら私とか凛さんとか他のメイドとするのは嫌ではないんですか?」
葵はふとした疑問を投げかけてみる。
「うーん……嫉妬?私の中にその感情がないわけではないけれど。
私たちは付き合っているわけではなくて主従関係よ。
主人である達樹様の喜ぶ顔や満足する顔がお傍で見れればそれでいいのよ。
葵ちゃんがもっともっとエッチなことが上手くなって達樹様が喜んでくれるのは嬉しいわ。
それに、私葵ちゃんは可愛くて良い子みたいで好きよ。」
「あ、えっと、ありがとうございます。
私も春風さん優しくて好きです。」
主従関係の愛。
まだ葵にはよく分からない感情だった。
例えばあの日、主人の眠りを妨げたくないと思った気持ち。
時折行為中に見せる慈悲。
そして普段計算高いあの人が見せた邪気のない笑顔。
勘違いしそうになる気持ちはきっと恋でも愛でもないと思う。
人間ではない扱いの中で人間っぽく扱われる部分に、暖かみを無理矢理探しているだけだとそう葵は思っていた。
「ありがとうございました。レポート書けそうです。」
「じゃあ、葵ちゃんまたね。」
春風は葵をそっと見守ってドアを閉めた。
「……似てるわね。」
見送った後、一言そう呟いた。