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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第7章 自慰行為
「葵さん、起きて下さい。」

コンコンと何度もドアを叩く音が聞こえる。

「ふ……ふぁい。今起きます。」

村井は少し焦った様子だ。

「葵さん、これから急いでご支度をしなければなりません。」

「支度ですか?」

「はい。
 達樹様が今朝、いきなり葵さんを取引先のパーティーに連れて行きたいとおっしゃりまして。
 お時間がありません。
 支度はメイドがお手伝い致します。」

そう村井は言うと葵の反応を見ずにメイドが何人も部屋へ入ってきた。
着るドレス、アクセサリー、ヘアメイクにネイル。
同時に何人ものメイドがめまぐるしく動き、葵は着せ替え人形のようになった。

「お綺麗です。葵様っ!」

メイド達がはやし立てる。
まるでどこかの令嬢の様にドレスアップされた葵は鏡の前で驚いた。

「これが……私。」

「では、葵さんお車へご案内します。」

村井が葵を連れて出る。

「達樹様、お待たせ致しました。
 葵さんをお連れ致しました。」

「ああ、葵。
 急がせてすまない。
 車に乗りなさい。」

村井がリムジンのドアを開け葵を中へと誘導した。

「あ、あの東条様。私はパーティーへ行ったことがありません。
 取引先の人に失礼にならないでしょうか?」

葵は少し不安を口にした。

「今日のパーティーは立食パーティーでね、学園では基礎的なマナーも教わっているはずだろう?
 智香もつけてあるから基本は大丈夫だな。
 まあ、何か無理なことがあれば私がフォローする。」

「はい……。」

「……葵、お前は私の隣で微笑んでいなさい。
 そんなガッチガチに気を張っていても笑顔は出てこない。」

そう言うと東条は葵の唇に指をかける。
ゆっくりと東条が顔を近づけた。
葵は反射的にそっと目を閉じた。

「ああ、口紅が取れるな。」

唇に触れる直前でそう言うと東条はぱっと顔を離した。
この男はわざとなのだろうか。
焦らしているのか本心でそうしたのかよく分からない行為に葵はやきもきとした。

ただ、今ので熱があがり葵の中のパーティーへの緊張は紛れたような気がした。

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