この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第7章 自慰行為
車が会場へと着いた。
一度もご縁のなかったような高級ホテル。
村井がリムジンのドアを開ける。
葵と東条が車の外へと出る。
東条がすっと手を持ちエスコートする。
「綺麗だよ葵。」
そう東条は耳打ちすると、ホテルへと歩き始めた。
会場には各種著名人が会場を埋め尽くしている。
自分の場違いな空気に息ができなくなる。
東条が会場へ入ると歓声にも似たような声があがる。
東条グループの社長。
その絶対的な権力の存在の登場に声をあげずにはいられないのだろう。
東条が今日の主催のホストの元へと真っ直ぐに向かう。
「本日はお招き頂きありがとうございます。」
「東条様、これではどちらがホストかわかりませんな。」
二人が握手を交わすと会場が沸いた。
「隣の素敵なお嬢様もパーティーを楽しんで下さい。」
「は、はい。楽しませて頂きます。」
次から次に東条の周りに人が集まり、かわるがわる上品な挨拶を交わされる。
それに葵は一生懸命笑顔を作り応えた。
東条が仕事の話を偉そうなおじさんと話し込み始めたので葵は少し下がった。
「お飲み物はいかがですか?」
「甘いものを頂けますか?」
「かしこまりました。」
ボーイが持ってきた飲み物に葵は口をつけた。
甘くとても美味しい。
さっきから緊張で喉がカラカラだった葵はそれを一気に飲み干した。
あれ?体が熱い。
葵の体が芯から熱くなる。
頭がぼーっとしていき視界がぶれる。
少し離れたところで談笑している東条が葵の方を向く。
(なんで、真顔?怒ってる?驚いてる?)
東条がカツカツと歩いてくると葵の腰に手を回して支える。
「行くぞ。少しの間だけ歩け葵。」
そう東条は正面を見たまま葵に言うと外のオープンテラスへ歩き始めた。
賑やかなパーティーとは打って変わり静かな時間が流れている。
「まったく、飲めもしない酒なんか飲んで。」
「おさけ……?」
「顔は真っ赤、足もおぼつかない、息も荒い。
酒で会場で倒れてでもみろ。
東条家の恥だぞ。」
ものすごい顔で葵を睨む。
「も、申し訳ありませんでした。」
「いや、いい。
メイドの躾が行き届いていないのは主人の責任だ。
酒はもう飲むな。
命令だ。」
東条は頭に手を置くとため息をつく。
一度もご縁のなかったような高級ホテル。
村井がリムジンのドアを開ける。
葵と東条が車の外へと出る。
東条がすっと手を持ちエスコートする。
「綺麗だよ葵。」
そう東条は耳打ちすると、ホテルへと歩き始めた。
会場には各種著名人が会場を埋め尽くしている。
自分の場違いな空気に息ができなくなる。
東条が会場へ入ると歓声にも似たような声があがる。
東条グループの社長。
その絶対的な権力の存在の登場に声をあげずにはいられないのだろう。
東条が今日の主催のホストの元へと真っ直ぐに向かう。
「本日はお招き頂きありがとうございます。」
「東条様、これではどちらがホストかわかりませんな。」
二人が握手を交わすと会場が沸いた。
「隣の素敵なお嬢様もパーティーを楽しんで下さい。」
「は、はい。楽しませて頂きます。」
次から次に東条の周りに人が集まり、かわるがわる上品な挨拶を交わされる。
それに葵は一生懸命笑顔を作り応えた。
東条が仕事の話を偉そうなおじさんと話し込み始めたので葵は少し下がった。
「お飲み物はいかがですか?」
「甘いものを頂けますか?」
「かしこまりました。」
ボーイが持ってきた飲み物に葵は口をつけた。
甘くとても美味しい。
さっきから緊張で喉がカラカラだった葵はそれを一気に飲み干した。
あれ?体が熱い。
葵の体が芯から熱くなる。
頭がぼーっとしていき視界がぶれる。
少し離れたところで談笑している東条が葵の方を向く。
(なんで、真顔?怒ってる?驚いてる?)
東条がカツカツと歩いてくると葵の腰に手を回して支える。
「行くぞ。少しの間だけ歩け葵。」
そう東条は正面を見たまま葵に言うと外のオープンテラスへ歩き始めた。
賑やかなパーティーとは打って変わり静かな時間が流れている。
「まったく、飲めもしない酒なんか飲んで。」
「おさけ……?」
「顔は真っ赤、足もおぼつかない、息も荒い。
酒で会場で倒れてでもみろ。
東条家の恥だぞ。」
ものすごい顔で葵を睨む。
「も、申し訳ありませんでした。」
「いや、いい。
メイドの躾が行き届いていないのは主人の責任だ。
酒はもう飲むな。
命令だ。」
東条は頭に手を置くとため息をつく。