この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第9章  だったらどうして


黙って俯いたままの凛に、とうとう悠斗の感情が乱れた。
こみ上げてきたそれは、自分では制御できないほどの激情となって。

ベッドにあがると同時に彼女の両肩を掴んで。
そのまま押し倒すようにして。


「……っ、や!」


倒された彼女は、怯えた表情を思わず彼に向けてしまい。
それがまた、彼を苛立たせて。


「何、その顔」


ぐっ、と。
彼は彼女に馬乗りになったまま、その肩を押しつける両手にさらに力を込める。


「なんでそんな顔すんの」

「やめて、悠斗……」


少し、彼女の声は震えていて。


「離して……」


そしてその言葉が、また、彼を。


「……っ、なんでだよ、凛!」


やり場のない、気持ち。


「なんで、っ――……」


――なんで、凛は。
なんで、よりにもよって父親となんか。


胸が、ぎゅっと。
まるで握りつぶされるかのような痛み。
苦しくて、どうしようもないほど感情が乱れる。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ