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その、透明な鎖を
第9章  だったらどうして


――しばらくの沈黙のあと。


「なに、それ」


悠斗は呟いた。


「じゃあ、ふたりは他人で。そんで愛し合ってて。だからやってるんだとでも言いたいの?」



――だったら、俺は?



「ならなんで凛は俺を誘ったの」



――俺は、いったい何?



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