この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第10章  私が失ったもの


パパと、ママ。
ふたりは本当に……本当に、仲がよかった。

小さいときからずっと一緒の幼なじみ。
当然のようにお互い好きになって。
当然のように結婚したのだと、よく聞かされていた。

私ももちろん、ふたりが大好きで。
自慢の両親で。
そんな両親に愛されながら、毎日毎日、幸せに暮らしていた。


――それなのに。



……ずっと、パパは呟いていた。
虚ろなその目には、何が映っていたのか。


『なんで、桜が』


私がパパの隣に寄り添っても。
私の存在に気づいていないかのように。


『どうして』

『どうして……』


ただ、それだけを。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ