この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第10章  私が失ったもの


……お通夜と、火葬。
そして、お葬式。

どういうことをしたのか。
私はどんな状態だったのか。
正直、あまり覚えていない。

おばあちゃんたちや、千津ちゃんがすぐそばにいてくれて、泣き続ける私を支えてくれたことと。

喪主の挨拶のときに、パパの声が涙で詰まって、あまり言葉にならなかったこと。

なんとなく記憶にあるのは、それだけだった。



そんな、すべてが終わり、家に戻った私たち。

パパは、ずっとママの遺影の前に座ったまま、それを見つめて。
ママの遺骨を抱き締めながら。
時折、肩を震わせながら苦しげに嗚咽を漏らす。

深すぎるその哀しみには、娘の私でさえ立ち入ることなどできないほどで――……。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ