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その、透明な鎖を
第10章 私が失ったもの
「ひっ」
――突然襲ってきた、その激痛は。
気持ちよさにとろとろにされていた頭を、一瞬にして覚めさせた。
「いっ――!」
思わず声を上げたその口が、パパの唇で塞がれる。
そのまま、ぐっ、ぐっ……と。
ママだと思っている私の身体のなかへ、容赦なく腰を突き進めてくる。
「んん! んん――っ!!」
身体をずらして逃げようとしても。
覆い被さるように私を抱き締めながら、口づけているパパにはとても抗えない。
やだ、やだっ――――!
だって、何これ。
身体が引き裂かれてしまいそうな。