この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第2章  雨の匂いが


「ねえ」


不意に凛に、呼ばれて。


「え?」


考え込んでいた悠斗は、その言葉に慌てて彼女を見る。


「バイトのない日はやっぱり会えないの?」

「……水曜と金曜は部活なんだ。うちの高校、全員部活に入る決まりだから」


それがなかったら、凛とゆっくり会えるのに――最近は悠斗もそう思っていて。
でもサボったことで生じる、先生や友達からの干渉とか……そういうのは何かと面倒だ。
だからなかなか踏み切れないのが現実で。


「凛こそ、土日はどうしてもだめなの?」


反対に聞く。


「ん。週末は家にいないと」

「……そっか」


――親、厳しいのかな。


その言葉を悠斗はそう取った。


「平日はけっこう自由なんだけどね」


凛が、呟く。


「……ん」


悠斗は、同意しかできなくて。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ