この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第11章  私と、そのひと


「凛のいる生活は本当に幸せで。凛が可愛くて、仕方なくて。そうやって、育ててきた。なのに凛は、幸せじゃなかった?」

「……っ、パパ……」


私は、首を振る。
何度も、何度も。


「桜と、凛と、オレと。三人で、幸せだったよね?」


今度は、頷いて。
ぽろぽろと零れ落ちる涙を拭いもせずに、私は何度も、何度もそうして。


「本当の父親なんて、どうでもいい。そんなのは凛に関係ない。今の凛に育てたのは、桜とオレだ」

「パパ……っ」

「凛は、汚くなんかない。こんなに桜にそっくりで、素直で、可愛くて。大事な、大事なオレ達の娘――――」


私は、たまらなくなって自分からパパに抱き付いた。
血の繋がりがどうこうじゃない。
私は、ママとパパの子供――本当にそう考えていいの?


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ