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第12章 　私の存在理由

だったら。
……だったら――――。


「……じゃあ、それ……証明して」


パパの身体が、その言葉に震えるようにびくんと一度動いて。
苦しそうに、何度も息を吐いて。


……ねえ、パパ。
全部、私のせいにしていいから。
だから、だからお願い――――。


「パパ……」


そんな思いを込めた私の声に、パパが顔をゆっくりと上げる。

至近距離から、見つめられて。
パパの、整ったその顔。
感情の読みとれないその表情。
目が、離せなくて。
思わず、パパ……と再び呟く。

やがて発せられたその言葉。


「……普通の親子に戻れなくなっても？」


低い、静かな。
今まで聞いたことのない声。

それは、パパじゃなくて。
男のひと、の声――――。