この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第2章  雨の匂いが


「わっ」

     
彼は背中を、軽く押されて。


「え?」


思わず振り向くと、すぐ後ろに凛がいた。
押されたと思ったのは、彼女が身体を寄せてきたからだとそこで彼は気づいて。


「凛……?」


口をついて出たのは、そんな戸惑いの言葉。


「凛ってば」


彼の再度の言葉に、彼女はさらに身体を押し付けてきた。


……漂う雨の匂い。
それと、彼女の甘いそれが合わさって。

彼女の濡れた髪が、自分の首筋に絡み付いてくるような、そんな気配も。
背中に押し当てられた柔らかいその微かな感触も。


「ねえ、凛。ちょっと……頼むから」


すべてが、彼の身体を高めてしまう。


「凛、っ……」


――今すぐ離れて。
でないと、もう――――。


「悠斗」


彼の身体の前に、そっと回される彼女の両腕。
彼をきつく抱き締めてくる、その腕。
さっきよりもより強く背中に押し当てられているその柔らかな感触。
悠斗は大きく息を吐く。


――凛。

……っ、凛――――……。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ