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その、透明な鎖を
第12章  私の存在理由


……私の身体。
こんなに気持ちよがってる。
パパからされてるのに。
こんなに興奮して。感じて。


瞬きが、2、3回。
溜まっていた涙が零れて、耳を濡らす。


はしたない、身体。
いやらしい、身体。


――それが、私の身体だ。


セックスの対象になんて普通考えられないパパが相手なのに。
血が繋がってないとしても、こんなこと本当はしちゃいけない相手だろうに。
この身体は強ばるどころか、柔らかく開いて。


――やっぱりそういう男の子供だから、なのかな。


そんなふうにぼんやりと思ってしまった。


……そして、パパが再び覆い被さってきた。
足の間に身体をねじ込むようにして。


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