この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その、透明な鎖を
第12章 私の存在理由
「あ――……」
私の身体のなかが、パパのそれを受け入れようとしてる。
少しずつ、開かされる私の内部。
いきなり挿入されたこの前とは違う。
痛みだけだったあのときとは明らかに違う。
「ふぁ、あ……ん、んん……」
「力、抜いて」
そう言って、唇を重ねてくる。
しっとりと、押しつけてくるようなそれ。
そして、ちゅっ、ちゅっ……と。
リップ音を立てながら、触れ合うだけの口づけを何度も私の唇に落とす。
「ん、ふ……うっ、は……」
それと共に少しずつ腰は進められていて。
なかで大きくなる圧迫感が、それを教えてくれて。
いやでも、その存在を感じてしまう。
「……っ」
パパの口から漏れた声。
同時に、ぐっ……と、さらに奥へとそれが、くる。
なんだか苦しくて。
私は、その苦しさを逃すように、小刻みに息を吐いた。