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その、透明な鎖を
第2章  雨の匂いが


バイト先に着くと、店長がびしょ濡れの悠斗を見て驚いた。


「さっきの雨、ひどかったもんなあ」


タオルとドライヤーを貸してくれ、店に出るのは身なりが整ってからでいいと言ってくれた。


「ありがとうございます……」


悠斗はその言葉に甘えさせてもらって。
服を着替え、ドライヤーで髪を乾かしながらも、考えるのはもちろん凜のことで。


――何やってんだ、俺……。


溜め息をつく。
その、自己嫌悪。

凛にキスして。
身体に触れて。


――止められなかったら、たぶんもっと俺は……。


はあっ、と大きく息を吐く。


凛は、月曜も待ってるって言ってくれたのに。
返事もしないでその場から離れてしまった。


――ちゃんと、謝らなきゃ……。


「ああ、もう。ほんと何やってんだろ」


そんな、何度目かわからない溜め息を吐きながら、乾いた髪の感触にドライヤーの電源を切ったときだった。


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