この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第14章  泣きたくなる


「……週に3回。30分だけ」


前を向いたまま、凛は続ける。
その手は相変わらず前に回された悠斗の腕に触れたまま。


「だんだん、その時間が楽しみになってた。
会える日は朝からなんだか気分がよくて。会えない日はなんだか少し、憂鬱で」

「凛……」

「悠斗も、そうなのかな。私に会える日、会えない日。そうだったらいいのにな、って。
……でも、なんでこんな気分になるのかわからなかった。わからなかったけど、悠斗と会ってると楽しい、ってことだけは確かだった。
近づきたいのに、少しこわくて。どこまで踏み込んでいいのか、戸惑ったりもして。
そんな感覚初めてで。でも、いやじゃなかった、っていうか」

「凛……」


凛もその感情に戸惑っていたのか、と。
悠斗はそのときの自分を思い出しながらそれを聞く。
自分も戸惑っていた。
だんだん頭の中が凛に支配されていって。
この感情を何て言うのかも分からないまま、ただ凛に会いたくてたまらなかったあの頃。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ