この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第14章  泣きたくなる


思わず、悠斗は凛へと手を伸ばす。
胸元へ流れているその長い髪を、そっと撫でた。
凛は目を閉じ、少しの間黙ってそれを味わうようにして。
それから、目を開けて再び口を開いた。


「悠斗、私に『俺のこと好きなの?』って聞いたの覚えてる?」

「……覚えてるよ」

「私、あれではっきり気づいたの。自分の気持ち」

「え……?」

「なんでこんなに悠斗にさわりたいのか。触れていたいのか。教えてほしかった。そしたら……悠斗、そう教えてくれたから。
その答えで、ああそうなんだ……これはそういうことなんだ、って」


――あれは、そういう意味だったんだ。


悠斗はそのときのことを思い出す。


「……凛、も」


初めて、人を好きになったのか、と。

そしてその相手が自分だというその事実。 
悠斗はたまらなく彼女を愛おしく思って。

……ん? と首を傾げた彼女に首を振って答える。
凛はそれを認めると、再び口を開きだした。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ