この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第15章  凪のよう


「……化粧してんの?」

「ん? パウダーとグロスだけ。変?」

「ううん。可愛い」

「……悠斗、さっきからそれしか言ってない」


恥ずかしそうに彼から目を逸らす彼女。
どんな仕草も可愛くて。
そんな子が自分の彼女なんだと、彼はたまらなくなった。


「……行こう」


切符はすでに買ってあった。
改札を抜け、手を繋いでホームへと歩く。
その手は、電車を待つ間も離されないままで。

やがて到着した電車は比較的空いていて、ふたりは並んで座る。

肩を触れ合わせて。
凛から香る、甘いにおいに悠斗は思わず目を閉じて小さく息を吐いた。
もう何度も身体を重ねている仲なのに、そんな些細なことにも彼の胸はそうやって高鳴る。
……自分でも不思議なほど、本当に彼は彼女に惹かれていた。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ