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その、透明な鎖を
第2章  雨の匂いが


「……あ」


既に大きく、硬く反応しているそれに直に触れる。


「凛――……」


今日の、彼女を思い出して。


「……っ、はあ……」


それを上下に擦ると、震えた息が漏れた。

凛の、唇。
口の中を這い回る、彼女の舌。
くちゅ……と。
聞こえてきたその水音――――。


「はあ、あっ、あ……」


止まらない。
手の動きが。

やわらかな、胸の感触。
何度も、何度も揉みしだいた。
指が凜のそれに食い込んで。
手を緩めると、形をまた戻して。


「くっ」


指先で、先端から出てきた雫をそのままそこにくちゅくちゅと擦り付ける。
上下に擦る手の動きも早めて。


触れられなかった、直接のそれを想像する。


――凛の、乳首を弄ると彼女は、喘いで。
もっとして、ってねだるんだ。
あの可愛い顔で、お願い、って――――。


「あ」


その気配に、慌ててティッシュを数枚取って。
最後の刺激をそこにさらに加える。


「っ、あっ……!」


程なく、達し。
その感覚に……ぶるっ、と震えた。

息を吐きながら、絞り出すように何度か、ゆっくりとそれを擦って。


「……はあっ」


最後にもう一度深く息を吐き、身体をベッドに倒す。


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