この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その、透明な鎖を
第15章 凪のよう
ふたりは、そこでのデートを心から楽しんだ。
いくつかのアトラクションを乗った。
どれもさすがに待ち時間は長かったが、ずっと手を繋ぎながら、たくさん話して。
食べ歩きながら、園内を回る。
凛はいろいろと悠斗に教えて。
悠斗はところどころで、凛の写真を撮る。
『どの凛も可愛い』そう言って笑って。
レストランで夕食をとっていると、座っていた窓際のその席からはパレードも見れた。
『すごいね』と呟く彼に、彼女は『ね!』と笑って返す。
花火があがり、美しく彩られていく闇を、ふたりで見上げて。
もちろん、指を絡ませて繋いだ手はそのままに。
――そんな、一日。