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その、透明な鎖を
第15章  凪のよう


ふたりは、そこでのデートを心から楽しんだ。


いくつかのアトラクションを乗った。
どれもさすがに待ち時間は長かったが、ずっと手を繋ぎながら、たくさん話して。

食べ歩きながら、園内を回る。
凛はいろいろと悠斗に教えて。

悠斗はところどころで、凛の写真を撮る。
『どの凛も可愛い』そう言って笑って。

レストランで夕食をとっていると、座っていた窓際のその席からはパレードも見れた。
『すごいね』と呟く彼に、彼女は『ね!』と笑って返す。

花火があがり、美しく彩られていく闇を、ふたりで見上げて。
もちろん、指を絡ませて繋いだ手はそのままに。


――そんな、一日。


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