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その、透明な鎖を
第15章  凪のよう


何気なく発したはずの自分の言葉が、凛の気持ちを追い詰めてしまったような気がした。
彼女のその言葉に含まれる言葉の意味。
そんなことは聞かなくても悠斗には分かった。


――凛は、まだそれを背負ったままだ。


そう、痛いほど感じて。
そっと、彼女を抱き寄せるようにする。
彼女はおとなしく彼の腕に抱かれた。


「……言えないことじゃなくて、言わなくていいこと、だよ」

彼はそう言うと、こつん、と。
彼女と額を合わせる。


「悠斗……」

「凛は、普通の女の子だって」


――たとえ背負っているものがあるとしても、俺の前での凛は、普通の17歳の女の子だ。
可愛くて、俺が好きで、俺のことが好きな、そんなただの女の子――――。


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