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その、透明な鎖を
第16章  記憶の奥底


たまらなくなった悠斗は、もう何も考えたくないとでも言うかのように、再び激しく腰を動かし始める。


「っあ……! だめ!」


彼女の言葉を無視して。
ただ、夢中になって突いた。

   
見たくなかった。
でも見つけてしまった。
見なかったことになんてもうできない。


その、彼の葛藤。
それをそのまま、凛との行為にぶつけるかのように。




……そうして。
夜は、ゆっくりと深まっていった――――。






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