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その、透明な鎖を
第17章  遠くへ


「悠斗……」


戸惑うような、凛の声。
悠斗は唇をぎゅっと噛む。


「なーんてね! うそうそ」


彼女の方を見て、無理矢理に笑いを作って彼は明るくそう言う。
けれど彼女は、笑わなかった。
少し困ったように、俯いただけ。
それを見た彼の笑いが、少しずつ消えていく。


「……凛、冗談だから」


小さく、呟く。


――そんなこと、できるわけないって最初から分かってる。
ただ、言いたくなっただけ。
だから……だから、そんな顔しないで。頼むから。
無理ならいっそ笑い飛ばしてほしいのに。


目を閉じて、悠斗はそう思って。
繋いだ手は、いつまでも離せないままで。



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