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その、透明な鎖を
第17章  遠くへ


「凛、すぐに降りてくるって――――」

「あの!」


その龍の言葉を遮って、悠斗は口を開く。


「話があるんです」

「え?」

「凛には内緒で、会えませんか」

「……いつ?」


なんとなく、龍もその機会を待っていたのではないかと悠斗は感じた。


「平日の18時半以降ならいつでも」

「明日でも?」


すぐに返されたその問い。
さっき思ったことを悠斗は確信して、頷いて答える。


「じゃあ18時半に、ここで。いい?」

「はい」


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