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その、透明な鎖を
第18章  すべてを知るために


「大丈夫?」


頷いて、もらったコーヒーを開け、一口飲む。
苦みが、頭をすっきりとさせる。
同時に、ああ自分は喉がこんなに乾いていたのかと、そう気づいた。


――やば……俺、かなり緊張してる。


はあっと、息を吐いた。


「悠斗君とは一度ゆっくり話したかったんだ」


そして龍が切り出す。
悠斗もその言葉に


「俺もです」


そう、返した。


「お礼が言いたくてね」


けれどその龍の言葉に、思わず彼を見た。


――お礼? 何の?


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