この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第20章  答えなど、はじめから


悠斗はそれを見て、聞いて。
まるでその感情に引きずられたかのように、涙を零す。


――凛……。


心の中で彼女の名を呼んだ。


――きっと今、凛の頭の中には俺の存在なんかない。


認めたくなくて。
でも、認めないわけにはいかなくて。


――俺の、独りよがりだったんだ。


龍の代わりに凛を支えたい。
凛を必要としている自分の気持ちがあれば、それができると。凛を救えると思っていた。


――そんな考え、甘かった。
そんな簡単なことじゃなかったんだ。


なのに、自分だけのものになってほしいと、自分の感情を優先して。
凛の気持ちも考えずに。
勝手な想像で動いて。
龍をも巻き込んで。
……そうして、結果的に凛をこんなふうに苦しませてしまった。



/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ