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その、透明な鎖を
第20章 答えなど、はじめから
凛が、身体を少しずらすようにする。
その手が、彼のその場所へと伸ばされた。
唇を重ねながら器用に脱がせて現れたものに手を添えて、上下に擦り始める。
それと同時に彼の手が、彼女の胸へと伸ばされた。
部屋着越しに、その膨らみを下から持ち上げるように揉みしだいて。
……やがて、彼女は身体を起こす。
ワンピースになっているその部屋着の裾から中に手を入れた。
足をずらしながら脱いだショーツを無造作にベッドの下へと落とす。
枕元に伸ばした手で、何かを取る。
さっき龍が準備していた避妊具だった。
「……凛」
龍が、彼女の名を呼ぶ。
けれども凛は反応せず、それを開封して取り出したものを、龍のそこへとあてがう。
「待って、凛」
それさえも無視して。
そのまま、そこに跨がった凛は間も置かず一気に――――。