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その、透明な鎖を
第1章  そこにいたのは


「……ここで何してんの?」


悠斗が疑問を口にすると、凛は笑って。


「水遊び」

「は?」


その、そのままの答えに彼は少し呆れながら、さらに質問を重ねた。


「その制服どこの高校?」

「んー?」


彼女は言葉を濁しながら川にまた入り、ぱしゃぱしゃと音を立てて歩く。


「素足で入ったら怪我するんじゃないの?」

「平気だよ?」


スカートの裾をつまんで。
楽しそうに、ぱしゃぱしゃと。


――彼女の白い太股が目に入り、彼は思わず目を逸らす。


無防備すぎだろ……と、思っていたら。


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