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その、透明な鎖を
第22章  夏の名残


――けれど。


その日の夕方、もう一度訪ねたときも。

翌日の夕方も。
翌々日の午後も、夕方も。

何度、訪ねても。


凛が、その姿を現してくれることはなかった――――。




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