この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第22章  夏の名残


金曜も、結局会えなかった。

土曜のバイト帰りの夜、寄ったときも。
その家は明かりすらついていない。
龍の車もないままで。


悠斗の気持ちは、もうずっと不安定で。
それは、とうとう爆発する。


「……凛!」


玄関のドアを、叩いて。
いるわけがないのは、その家の様子を見ただけでわかるのに。

押さえ込んでいた焦りが、堰を切ったかのように彼を激しく襲う。


「凛!」


――何で?


繰り返すその問い。


――何でいないんだよ、凛!


「凛……凛、っ……!」


どんなに叩いても、反応など返ってはこない。
悠斗の声も、叩く手の勢いも、次第に弱くなっていく。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ