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蛇神様の花の宴
第1章 三人の蛇神様
「雪影、終わったんならどいて」
枕元にうつ伏せになって肘をついているのは、金の蛇神様である穂波(ホナミ)だ。
黄金の稲穂のような髪に、あどけなさを残した天使のような顔立ち。
目はくるくるとよく動き、子供っぽい無邪気な表情を作っている。
果てたばかりの雪影をどかして、自分が美鎖と繋がりたいらしい。
先程も散々責めたててきたのに、まだ足りないようだ。
「もう今夜は仕舞いだろ、美鎖が辛そうだ」
そう言ったのは、黒い蛇神様である暗夜(アンヤ)だった。