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蛇神様の花の宴
第1章 三人の蛇神様
もうこれで何度目の絶頂だろう。

ちゅ、ちゅ、と小さな音をたてながら、男の唇が美鎖の腹から胸、首筋へと這いのぼってくる。

やがて美鎖の顔へとたどり着くと、桜色の唇と深く繋がった。

荒い呼吸を繰り返したため、口内は少し冷えている。
それが舌を絡めるにつれて溶けるように温まっていった。

「美鎖……」

心の奥から溢れるような呼び方。

美鎖に覆い被さっているのは、白い蛇神様の雪影(ユキカゲ)だった。
銀色の髪は清廉な滝のごとく流れ落ち、その眼差しは理知的で大人びている。
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