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蛇神様の花の宴
第2章 暗夜とお菓子作り
だが。

「あれ……?」

焼き上がったクッキーの味見をしてみたところ、歯が欠けそうなほど固い。
おまけに塩辛い。

「うーん?」

首を傾げている間に、湯煎にかけていたチョコレートが焦げてしまう。
慌てて火から下ろそうとして、鍋をひっくり返した。

「ひゃっ!?」

派手な音をたてて料理道具が落下する。
グツグツと煮え立っていたお湯とチョコレートがぶちまけられた。
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