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蛇神様の花の宴
第2章 暗夜とお菓子作り
間一髪のところで後ろから美鎖を抱き上げたのは、暗夜だった。
「何をやってる?」
威圧感のある強面の顔が、今は呆れ顔になっている。
「きょ、今日は大事な用があるから、少しの間、接触禁止って言ったじゃないですか!」
美鎖は真っ赤になって抗議した。
助けてもらったことはありがたいが、バレンタインの準備はこっそりしたいのだ。
暗夜は美鎖の体を降ろすと、興味津々の様子で調理台を眺めている。
「さっきから何を作っているんだ?」
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