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『ヒロキ』
第3章 共同生活の始まり


「ところでさ!ミオちゃん家にティーサーバーとかある?」


突然、ヒロキの口から似つかわしくない単語が出て来たので、アタシは目を丸くしてヒロキを見た。


「…あるけど、どうするの??」


「いいから♪いいから♪どこにあるか教えてくんない?」


キョトンとしてるアタシにはお構いなしに、ヒロキは立ち上がり買い物袋から何かを取り出すとキッチンへ向かった。


「で、しまってある場所どこ?」


「…えっと、食器棚の一番下の扉の中だけど…」


「…あっ、あった♪じゃあ座ってちょっと待ってて(笑)」


そう言うと、鼻歌混じりにお湯を沸かし始めた。


(一体、何を始めるのかな?)


眉間に皺を寄せ首を傾げたアタシは、とりあえず座って待つことにした。

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