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お姫様はドラゴンにさらわれました
第6章 ドラゴン幼女
羽音がした。

ヒールダートが帰ってきたのかと思って顔を上げる。

「あ、あ、あのぅ、あなたが、お、お、お、お姫様ですか?」

空中に現れたのは幼い少女だった。

髪はふわふわの水色で、目はくりくりのぱっちり。
年齢は十にも満たないように見える。

どもりながらも、頬を染めてこっちを食い入るように見つめてくる。
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