この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お姫様はドラゴンにさらわれました
第11章 怪我人には優しくしましょう
「え、えっと、えっと、ゼイお兄ちゃんに見つかるですよ?」
「いいの。ヒールダートが目を覚ます前に、私をお城までつれていって」
私の言葉にエレーレは悲しそうな顔をした。
「お、お姫様、ヒールダートお兄ちゃん、好きじゃないですか?」
「もう我慢出来ないの。こうするのが一番なのよ」
最初は泣きそうだったエレーレも、私の決意が揺るがないのを悟ったらしい。
だいぶぐずっていたが、最終的には折れてくれた。
ヒールダートを起こさないよう、私たちは静かに山小屋を出た。
「いいの。ヒールダートが目を覚ます前に、私をお城までつれていって」
私の言葉にエレーレは悲しそうな顔をした。
「お、お姫様、ヒールダートお兄ちゃん、好きじゃないですか?」
「もう我慢出来ないの。こうするのが一番なのよ」
最初は泣きそうだったエレーレも、私の決意が揺るがないのを悟ったらしい。
だいぶぐずっていたが、最終的には折れてくれた。
ヒールダートを起こさないよう、私たちは静かに山小屋を出た。