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お姫様はドラゴンにさらわれました
第12章 ただいま
起き上がろうとして、痺れるような痛みが走った。
体が動かない。
だが、痛みを感じるということは、生きているということだ。

首を横に傾けると、地面でもがく黒いドラゴンがいた。
私の剣が翼を縫い止めている。

人型へと戻ったゼイは、剣を抜こうと腕を伸ばした。
だが柄まで届かない。

なんだ、もうちょっとダメージ受けてくれるかと思ったのに、案外元気だ。
この私が命をかけたというのに。
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