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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
翌朝。

私はベッドから起き上がれなかった。

昨日のことを思い出して泣いていたからだ。

悔しい。
悔しい悔しい悔しい!

あり得ない!

プリンセスの私が、あんなボーッとした男に好きにされるなんて!

食い縛った歯の奥から嗚咽が漏れてくる。

頭は重いし、まぶたは腫れているようだった。
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