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剣道少女の憂鬱
第5章 熊谷の陰謀
「ダメです、サヤ先輩!先生が死んじゃいます!!」
小雪にしがみつかれ、
「何故こんなヤツを庇う!?」
不満げに手を緩めた。
「ゲホッゲホッ…」
(マ、マジで死ぬかと思った…)
足元で咳き込む熊谷を冷たい目で一瞥し、
「この男に、その…酷いことをされたんだろう?」
サヤが小雪に問いかける。
「いえ、私は…あの…」
熊谷とサヤを交互に見た小雪はスカートのポケットをギュッと握り、
「私、熊谷先生が好きなんです」
ハッキリした声で告げた。