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限界Lovers
第13章 私の知らない彼の顔
「旅行におけるみなみの心得三ヶ条~!その一!」


「知らない人には着いていきません!話しかけられても喋りません!」


「その二ー!」


「一人でフラフラしません!」


「その三!!」


「浴衣の下には必ずTシャツを着ます!」


「よし!その三ヶ条を忘れずに楽しい旅行にしてくれたまえ!」


「はい、教官!」



ーーーー朝、俺とみなみの別れの儀式。
突っ込みたい気持ちは我慢して少しの間見守ってて欲しい。



「ブーさんも留守にするね、待っててね」


「ブーさんは自宅警備の仕事を任せていこう」



ブーさんをリビングのソファに置いて旅行の準備は完了。
行き先の違う二人分の荷物の一つに手を掛けた。


「じゃあみなみ…行ってくるからな」


「遥斗…浮気しないでね」


「するかよ!」


「たまにはみなみの事も思い出してね」


「いつもみなみのこと考えてるよ…それにホラ」


カットソーの首をグイッと引いて小さな花を見せる。


「やっとどうにかみなみが付けられたキスマーク」


「一言余計!」


「あれだけやってやっとどうにか一個だろ?ヘタクソめ」


みなみのほっぺをムニムニすると頬が膨らんだ。


「…みなみはいっぱい付けられた」


「俺、得意だから」


「………」


ちょっと鼻高々になってみるとみなみは複雑な顔で俺に抱きつく。



「みなみ?」


「…今度絶対一緒に行こうね」


「うん、約束」


見つめ合ってキスをしてピッタリと抱き合う。


「みなみ以外の女の子にこんなことしないでね」


「しないから。…みなみだからこういうことしたいんだよ?」


ほっぺにチュッとするとやっとみなみは少し笑った。


「俺みなみの笑った顔が好き」


「…みなみはどんな遥斗でも大好き」


「俺だってどんなみなみでも好きだけど…笑った顔と泣いた顔が特に好き」


「……だから意地悪するんだ?」


「そういうコト」



ーーーーカップルの別れ際は長い。
たった一晩の別れでも今生の別れのように、時間の許す限りイチャイチャして泣く泣く離れる。



「俺もきーちゃんたちに会っていきたかったな…みなみの初恋の駿くんにも会ってみたいし」


「もう…棘々してますよ、遥斗さん」


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