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限界Lovers
第14章 刺客
館内に駆け込んでハアハアと呼吸を整える。
…遥斗を追っていて気がついた。
私以外にも遥斗を追って行く人がいることに…
その人は遥斗に話しかけ、二人は何かを話していた。
そして遥斗がリフティングを始める。
…ずっとサッカーをしていたことは聞いていた。
でも実際ボールに触れる遥斗を見たのは初めてだった。
でも彼女はそんな遥斗を知っているように見えた。
そして遥斗を見守る彼女からは恋するオーラが醸されていて…
それから…何だっけ。
………そうだ、彼女が何かを捲し立てて。
遥斗が歩き出したら彼女が遥斗の背中に抱きついて…
遥斗の背中はすぐにでも思い出せる。
広くてしっかりしてて私の大好きな部分でもある。
その背中に他の人が…
「………」
あの光景を思い出すとたまらなくなった。
そしていつかの言葉が蘇る。
『俺の事を好きな子が居たとして、その子は俺に抱かれたいって思うんだろうな』
『ヤりたい時なんて誰だって同じじゃねえ?』
それは遥斗が私を煽るため意地悪で言ったと分かってるけど…
あの人も遥斗の背中を感じて彼に抱かれたいと思ったんだろうか…
零れそうな涙を拭って部屋の前に立つ。
一呼吸してドアチャイムを鳴らしてもドアは開かなかった。
「もしかしてきーちゃんたちお風呂とか行っちゃったかな」
心細さでもう一度チャイムを鳴らすとバタバタと中から音がして、
「お…おかえり」
「………」
着崩れた浴衣を羽織ったきーちゃんが出てきた。
きーちゃんの髪は乱れていて、頬も赤く染まっていて…
あ…、最中だったのね…
「遅かったねみなみ!遥斗さんに会えた?」
「う、うん…」
「そう、良かった!」
ハハハと私たちは空笑いで笑い合う。
「あー…私遥斗とお風呂行ってくるね」
「そうなの?」
「あ、うん。約束して…」
…なんて嘘もいいところ。
でもこの状況でのこのこ部屋に戻る勇気は私にはない。
「じゃあ、きーちゃん!ちょっと遅くなるかもしれないけど」
「う…うん、ごゆっくり」
ササっと部屋に入り荷物だけ取って勢いよく部屋を出た。
…遥斗を追っていて気がついた。
私以外にも遥斗を追って行く人がいることに…
その人は遥斗に話しかけ、二人は何かを話していた。
そして遥斗がリフティングを始める。
…ずっとサッカーをしていたことは聞いていた。
でも実際ボールに触れる遥斗を見たのは初めてだった。
でも彼女はそんな遥斗を知っているように見えた。
そして遥斗を見守る彼女からは恋するオーラが醸されていて…
それから…何だっけ。
………そうだ、彼女が何かを捲し立てて。
遥斗が歩き出したら彼女が遥斗の背中に抱きついて…
遥斗の背中はすぐにでも思い出せる。
広くてしっかりしてて私の大好きな部分でもある。
その背中に他の人が…
「………」
あの光景を思い出すとたまらなくなった。
そしていつかの言葉が蘇る。
『俺の事を好きな子が居たとして、その子は俺に抱かれたいって思うんだろうな』
『ヤりたい時なんて誰だって同じじゃねえ?』
それは遥斗が私を煽るため意地悪で言ったと分かってるけど…
あの人も遥斗の背中を感じて彼に抱かれたいと思ったんだろうか…
零れそうな涙を拭って部屋の前に立つ。
一呼吸してドアチャイムを鳴らしてもドアは開かなかった。
「もしかしてきーちゃんたちお風呂とか行っちゃったかな」
心細さでもう一度チャイムを鳴らすとバタバタと中から音がして、
「お…おかえり」
「………」
着崩れた浴衣を羽織ったきーちゃんが出てきた。
きーちゃんの髪は乱れていて、頬も赤く染まっていて…
あ…、最中だったのね…
「遅かったねみなみ!遥斗さんに会えた?」
「う、うん…」
「そう、良かった!」
ハハハと私たちは空笑いで笑い合う。
「あー…私遥斗とお風呂行ってくるね」
「そうなの?」
「あ、うん。約束して…」
…なんて嘘もいいところ。
でもこの状況でのこのこ部屋に戻る勇気は私にはない。
「じゃあ、きーちゃん!ちょっと遅くなるかもしれないけど」
「う…うん、ごゆっくり」
ササっと部屋に入り荷物だけ取って勢いよく部屋を出た。