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限界Lovers
第15章 濡夜
ほおずきの間を探し回りやっと見つけると躊躇いもなくチャイムを鳴らす。


「はぁーい」


低くて軽やかな返事がしてからドアが開くとそこに立っていたのは…



またオカマ。



「………」



…細かいパーマにクルンと前髪を上げた髪型はバブル期というのだろうか…テレビで見た羽振りのいい時代を思わせる。


「あらあら!もしかしてアナタ“遥斗くん”!?」


「……みなみは?」


「ちょっと待ってね、今起こすから…って!」


おかまをすり抜け勝手に中に入ると布団に眠るみなみがいた。


「みなみ?」


「ちょっとアナタ!」


「みなみ!」


みなみをゆり起こすと「ん…」と眉をしかめ細く目が開く。


「帰るぞみなみ」


「……遥斗?」


視点が定まらないみなみはまだ覚めきらないのだろうか…


「あっ!ホラ急に起こしちゃダメよ!」


「なんれ?遥斗が…」


みなみからは酒の匂いがして呂律が回っていない。
しかも起き上がったみなみの胸元はかなりはだけていて谷間がくっきりと見えるほどだった。


その合わせを引っ張って閉じると俺は二人を見る。


「みなみを拾ったって…」


「そうよ、女湯で泣いてたから拾っちゃった♪」


…なんだこの人かと肩の力が抜ける。
バブルな人にはすまないがオカマといえど男は男だからな。


女の人に保護してもらえたなら良かったと胸を撫で下ろした。


「みなみがお世話になりました」


「もう帰るの?」


「連れて帰ります」


「…まだみなみちゃんの味見してないんだけど」


「……は?」


「だからね、まだおっぱいしか舐めてないのに連れて帰られたら困るっつってんの」


「………」


何の話をしてるのだろう。
すると腕に抱いたみなみがしくしくと泣き出した。


「みなみは帰れまへん…」


「え?」


「みなみはもう遥斗といる資格がないの!」



酔っぱらいの泣き上戸か…
みなみは布団に臥せって泣き出した。


「みなみ?随分酔ってるんだな…帰ろう」


「帰れないのー!」


みなみは頑なだった。
ここまで言い張るのは何か理由があるのだろうか…


「ほら、みなみちゃんも帰れないって」


「…みなみ?何で帰れない?」


みなみの肩に手を掛けると涙でぐちゃぐちゃなみなみが俺を見る。





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