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第17章 看病しましょ

なんだか勝った気分で嬉しくなる。


「…構って」


「はあ？」


「構って！」


遥斗の腕に絡み付くと困りながらも満更でもなさそうに口元が緩んでいるのが見えた。


「甘ったれ」


「遥斗にだけね」


「俺以外に甘えられたら困るだろ」


「大丈夫、本当に遥斗だけだから」


遥斗は一瞬黙って頬を赤らめた。


「…俺みなみのこと言えない」


「？」


「俺も彼氏バカじゃね？」


照れながらこんなことを素直に言っちゃう遥斗もまた最高に可愛くて。


「…大丈夫、みなみも彼女バカだから」


「みなみ…」







それからチューしたりナニしたりと願い通り構ってもらいながら、二人の時間は甘々に過ぎていく。




「本当はお兄ちゃんたちが帰ってくるなら遥斗も呼ぼうと思ってたんだ」


「…俺もみなみの兄さんに会ってみたい」


「じゃあ次帰ってきたときは来て？」


「うん、お兄さんにも挨拶しなきゃな」


「きっと遥斗なら気に入られると思うんだ！」


「好青年モード全開でいくぜ」



それから感極まった「好青年」に押し倒され身ぐるみはがされた…ってオチは私たちにとってありきたりすぎでしょうか。


私が構いすぎるほど構ってもらって満足だったか、構われ過ぎてグッタリだったかは皆さんのご想像にお任せします。