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限界Lovers
第19章 二人の記念日
ーーーーー「記念日」
それは二人の思い出の詰まった大事な日。
みなみと付き合うまでは記念日なんてこれっぽっちも興味がなかった俺だけど…
「ーーーん?」
目が覚めると隣にみなみは居なかった。
「…あれ、早くね?……トイレ?」
でも、待てど暮らせどみなみが戻る気配はないから目を擦ってベッドを抜けた。
寝室のドアを開けるとフワリといい匂い。
いつもの朝飯より多彩な香りに惹き付けられるようキッチンに入ると髪を結んで料理するみなみ。
楽しそうに鼻唄なんか歌いながら鍋を混ぜる姿に心を奪われた。
「………」
ーーーーいい構図だ。
イチゴ柄のエプロンのみなみはすっかり「新妻」に見えた。
「おはようみなみ」
背中から抱きつくと小さく「キャッ」と声が上がる。
「もう…遥斗?びっくりしたよ」
「ん…何か今朝豪華じゃない?」
「だって今日は…」
「二年目記念?」
「そう、だから朝から張り切ったのもあるんだけど…」
クルリと振り向いたみなみは悪戯に俺を見る。
「じゃーん!!!」
「!!!」
その手には弁当箱が。
「今日から遥斗にお弁当作ろうかなって」
「マ…マジで!?」
「うん、今まではただの“彼女”だったからしゃしゃり出たこともできないかなって思ってたんだけど…そろそろいいかな?遥斗のお嫁さんになるし…」
恥ずかしそうな上目使いが俺を見た。
「ぐはっっ!!」
「どうしたの!?」
「…みなみが可愛すぎて心臓が止まるかと思った!」
胸を掴みしゃがみこむ俺を見てみなみが笑う。
「もう…大袈裟」
でもその頬は赤く染まっていて、やっぱみなみは可愛いよな…と鼻の下が伸びる。
「…これから俺毎日みなみの愛妻弁当食えんの?」
「うん、頑張る!」
「!!!!」
ヤバイ…ヤバイヤバイ!
今、俺ってすっげー幸せじゃね!?
幸せ選手権があったら今の俺、確実に一位!
それからみなみは弁当箱を胸に抱え俺に言った。
「お弁当は開けたときのお楽しみだから遥斗見ちゃダメだよ」
「秘密~?」
「そう、秘密」
それは二人の思い出の詰まった大事な日。
みなみと付き合うまでは記念日なんてこれっぽっちも興味がなかった俺だけど…
「ーーーん?」
目が覚めると隣にみなみは居なかった。
「…あれ、早くね?……トイレ?」
でも、待てど暮らせどみなみが戻る気配はないから目を擦ってベッドを抜けた。
寝室のドアを開けるとフワリといい匂い。
いつもの朝飯より多彩な香りに惹き付けられるようキッチンに入ると髪を結んで料理するみなみ。
楽しそうに鼻唄なんか歌いながら鍋を混ぜる姿に心を奪われた。
「………」
ーーーーいい構図だ。
イチゴ柄のエプロンのみなみはすっかり「新妻」に見えた。
「おはようみなみ」
背中から抱きつくと小さく「キャッ」と声が上がる。
「もう…遥斗?びっくりしたよ」
「ん…何か今朝豪華じゃない?」
「だって今日は…」
「二年目記念?」
「そう、だから朝から張り切ったのもあるんだけど…」
クルリと振り向いたみなみは悪戯に俺を見る。
「じゃーん!!!」
「!!!」
その手には弁当箱が。
「今日から遥斗にお弁当作ろうかなって」
「マ…マジで!?」
「うん、今まではただの“彼女”だったからしゃしゃり出たこともできないかなって思ってたんだけど…そろそろいいかな?遥斗のお嫁さんになるし…」
恥ずかしそうな上目使いが俺を見た。
「ぐはっっ!!」
「どうしたの!?」
「…みなみが可愛すぎて心臓が止まるかと思った!」
胸を掴みしゃがみこむ俺を見てみなみが笑う。
「もう…大袈裟」
でもその頬は赤く染まっていて、やっぱみなみは可愛いよな…と鼻の下が伸びる。
「…これから俺毎日みなみの愛妻弁当食えんの?」
「うん、頑張る!」
「!!!!」
ヤバイ…ヤバイヤバイ!
今、俺ってすっげー幸せじゃね!?
幸せ選手権があったら今の俺、確実に一位!
それからみなみは弁当箱を胸に抱え俺に言った。
「お弁当は開けたときのお楽しみだから遥斗見ちゃダメだよ」
「秘密~?」
「そう、秘密」