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限界Lovers
第19章 二人の記念日
それからもみなみちゃんを探りながら、でも一度火のついた焦りはそう簡単に鎮火しない。


今までは「大人の男」で攻めてきたけどこの辺で俺もただの「男」だってことを分からせた方がいいかもしれない。


あまり安全パイ過ぎるのも今さらだけど考えものかもしれないな…


夕飯を食べながらこの後の事を考える。


…やっぱりどうしても今日だ。一気に攻める。


夜景でも見に行って雰囲気でキスでもしてしまえばさすがのみなみちゃんでも気づくだろうか。




「……遥斗さん、食欲ない?」


「えっ…そんなことないよ」


みなみちゃんが心配そうな顔で俺を覗く。


思考の半分以上はこれからのことでいっぱいで。
でもみなみちゃんを心配させまいといつも通りを装って食べた。




それから夜景が綺麗に見渡せる展望台にみなみちゃんを連れていく。


展望台はカップルでいっぱいで、さりげなく人気のないエリアにみなみちゃんを誘った。


「うわー!凄いキラキラして綺麗!」


「良かった、みなみちゃんが喜んでくれて」


「……ウチどの辺かな…あの辺りかな?」


俺の殺し文句は華麗にスルーされたみたいだ。


「あの辺じゃない?」


気を取り直してみなみちゃんを囲うように手すりに手をつく。
後ろから見れば抱きしめているように見えるだろうか。


いつになく接近した俺をみなみちゃんが見上げる。


お願いだからみなみちゃん、…俺を意識してくれ。


何か言われるかと思ったら何も言わず、みなみちゃんはうつむいた。



……この反応…分かりにくいだろ!
照れてるのか困ってるのか…ただみなみちゃんの言葉は急に止まった。



さあ…ここでキスか?


キスなんてそんなに意識することなくできるのに…何故だろう。うつむくみなみちゃんに俺の体は動かなかった。


ーーー俺は今までも態度で示してきたつもりでいた。
でもみなみちゃんにはそれが伝わってなかった。


それなのにいきなりキスなんかしたら…みなみちゃん、これ以上に戸惑うんじゃないだろうか…



「みなみちゃん…そのままでいいから聞いて欲しいんだ」


小さく深呼吸してから言葉を滑らせる。


すごく心臓がドキドキしていた。
手すりについた手が汗ばんでいる。




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