この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
限界Lovers
第19章 二人の記念日
「それは無理だ」


キッパリと言い切る。
だってそれを言った時の恥ずかしがるみなみが見たいんだから。



「みなみんちにも挨拶に行かなきゃな」


「うん…」


みなみの顔が緊張した。


「…どうした?」


「うん…お父さんとかお母さんは大丈夫なんだけど…お兄ちゃんがね」


「お兄さん…」


みなみのお兄さん…
居るとは聞いているが会ったことはなかった。


「遠くに居るんだっけ?」


「そう、姪っ子の誕生日に帰ってくるはずだったんだけど花恋が水疱瘡になっちゃったから…」


「お兄さん…怖いの?」


「怖いってか心配性でね…でも大丈夫!心根は優しいから遥斗なら気に入られると思うんだ!」


…そうか。一ノ瀬家の関門はお父さんではなくお兄さんなのか……



でも…なら尚更早めに挨拶はしたい。


「みなみ、お父さんたちに予定聞いておいてくれない?」


「!」


「お兄さんにはすぐ会えないだろうけどやっぱり早めに挨拶に行きたい」


そう言ったらみなみは目を潤ませ胸に顔を埋めた。


「遥斗…ありがとう」


「ありがとうは余計だろ。俺が早くみなみと結婚したいんだから俺のためみたいなもんなんだよ」


「…みなみも早く遥斗と結婚したいよ」


「結婚したらエッチは日課な」


「もう…いろいろ台無し」


ポカッと叩かれて笑い合って、またしばらく夜景に見入る。


来年の今日、俺たちの薬指にはマリッジリングが輝いているのだろうか…



幸せな未来を描きながら宝石みたいな煌めきに自分達を重ね合わせた。







/499ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ