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限界Lovers
第19章 二人の記念日
「それは無理だ」
キッパリと言い切る。
だってそれを言った時の恥ずかしがるみなみが見たいんだから。
「みなみんちにも挨拶に行かなきゃな」
「うん…」
みなみの顔が緊張した。
「…どうした?」
「うん…お父さんとかお母さんは大丈夫なんだけど…お兄ちゃんがね」
「お兄さん…」
みなみのお兄さん…
居るとは聞いているが会ったことはなかった。
「遠くに居るんだっけ?」
「そう、姪っ子の誕生日に帰ってくるはずだったんだけど花恋が水疱瘡になっちゃったから…」
「お兄さん…怖いの?」
「怖いってか心配性でね…でも大丈夫!心根は優しいから遥斗なら気に入られると思うんだ!」
…そうか。一ノ瀬家の関門はお父さんではなくお兄さんなのか……
でも…なら尚更早めに挨拶はしたい。
「みなみ、お父さんたちに予定聞いておいてくれない?」
「!」
「お兄さんにはすぐ会えないだろうけどやっぱり早めに挨拶に行きたい」
そう言ったらみなみは目を潤ませ胸に顔を埋めた。
「遥斗…ありがとう」
「ありがとうは余計だろ。俺が早くみなみと結婚したいんだから俺のためみたいなもんなんだよ」
「…みなみも早く遥斗と結婚したいよ」
「結婚したらエッチは日課な」
「もう…いろいろ台無し」
ポカッと叩かれて笑い合って、またしばらく夜景に見入る。
来年の今日、俺たちの薬指にはマリッジリングが輝いているのだろうか…
幸せな未来を描きながら宝石みたいな煌めきに自分達を重ね合わせた。
キッパリと言い切る。
だってそれを言った時の恥ずかしがるみなみが見たいんだから。
「みなみんちにも挨拶に行かなきゃな」
「うん…」
みなみの顔が緊張した。
「…どうした?」
「うん…お父さんとかお母さんは大丈夫なんだけど…お兄ちゃんがね」
「お兄さん…」
みなみのお兄さん…
居るとは聞いているが会ったことはなかった。
「遠くに居るんだっけ?」
「そう、姪っ子の誕生日に帰ってくるはずだったんだけど花恋が水疱瘡になっちゃったから…」
「お兄さん…怖いの?」
「怖いってか心配性でね…でも大丈夫!心根は優しいから遥斗なら気に入られると思うんだ!」
…そうか。一ノ瀬家の関門はお父さんではなくお兄さんなのか……
でも…なら尚更早めに挨拶はしたい。
「みなみ、お父さんたちに予定聞いておいてくれない?」
「!」
「お兄さんにはすぐ会えないだろうけどやっぱり早めに挨拶に行きたい」
そう言ったらみなみは目を潤ませ胸に顔を埋めた。
「遥斗…ありがとう」
「ありがとうは余計だろ。俺が早くみなみと結婚したいんだから俺のためみたいなもんなんだよ」
「…みなみも早く遥斗と結婚したいよ」
「結婚したらエッチは日課な」
「もう…いろいろ台無し」
ポカッと叩かれて笑い合って、またしばらく夜景に見入る。
来年の今日、俺たちの薬指にはマリッジリングが輝いているのだろうか…
幸せな未来を描きながら宝石みたいな煌めきに自分達を重ね合わせた。