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限界Lovers
第19章 二人の記念日
それは一昨年みなみに告白した高層ビルの展望台。
「相変わらず綺麗だね」
「そうだな」
あの時はみなみに意識して欲しい一心でみなみを囲った。
でも今は当たり前にみなみを抱いて一緒に夜景を楽しんでいる。
「ウチあの辺かな?」
「あの辺だろ?」
「えーっ、でもショッピングモールがあそこに見えるよ?」
「だからあっちだろ?方向音痴」
コツンと頭を叩くとみなみは膨れた。
「帰ってこれなくなるぞその方向感覚じゃ」
「…平気だもん」
「指輪じゃなくて首輪買うべきだったな」
「もう…本当意地悪!」
「ハハっ」
住宅街の灯り、流れるカーライト。
走る電車に街のネオン…
景観として見てるの夜景の中にも人が居て生活していて…
「なあ、あそこの橋のとこ…分かる?車のライトが川みたいじゃね?」
「本当だ」
「みんな帰るのかな…」
家族の元へ、大切な人の元へ…
「遥斗みたいに急いで帰ってるのかもね」
「そう、早くみなみのとこに帰りたいからな」
見つめ合って唇が近づく。
ここでキスすると必然的にあの日が思い出されてしまって…
「…あの時のみなみ可愛かったな」
「もう…!すぐそういうこと言うんだから…」
「“今のってキスですか?”って…すげー可愛かった」
「…しょうがないじゃん。キスしたことなかったんだもん」
「それが可愛かったの!」
もう一度みなみにキスする。
「…もうキスくらいじゃフニャフニャにならないの?」
「ん…」
「どうして?」
「遥斗がいっぱいキスするから慣れたんじゃないのかな?」
そう言いながら俺にもたれてる事、みなみは気づいてないのだろうか。
「キスよりキモチイイ事知っちゃったからじゃなくて?」
「!」
「初めてキスしたときも可愛かったけど初めてエッチした日も可愛かったな…初めてイッた時なんてもっと…」
「は、遥斗!」
慌てて周りを見たみなみが母親みたいに俺を叱った。
「人に聞こえちゃうでしょ!」
「…それはダメだ。みなみの可愛いとこは俺だけの秘密だから」
「じゃあそういう事言っちゃダメ」
「分かった、二人きりの時にしか言わない」
「で…できれば遥斗の心の中に留めておいて欲しいんだけど…」
「相変わらず綺麗だね」
「そうだな」
あの時はみなみに意識して欲しい一心でみなみを囲った。
でも今は当たり前にみなみを抱いて一緒に夜景を楽しんでいる。
「ウチあの辺かな?」
「あの辺だろ?」
「えーっ、でもショッピングモールがあそこに見えるよ?」
「だからあっちだろ?方向音痴」
コツンと頭を叩くとみなみは膨れた。
「帰ってこれなくなるぞその方向感覚じゃ」
「…平気だもん」
「指輪じゃなくて首輪買うべきだったな」
「もう…本当意地悪!」
「ハハっ」
住宅街の灯り、流れるカーライト。
走る電車に街のネオン…
景観として見てるの夜景の中にも人が居て生活していて…
「なあ、あそこの橋のとこ…分かる?車のライトが川みたいじゃね?」
「本当だ」
「みんな帰るのかな…」
家族の元へ、大切な人の元へ…
「遥斗みたいに急いで帰ってるのかもね」
「そう、早くみなみのとこに帰りたいからな」
見つめ合って唇が近づく。
ここでキスすると必然的にあの日が思い出されてしまって…
「…あの時のみなみ可愛かったな」
「もう…!すぐそういうこと言うんだから…」
「“今のってキスですか?”って…すげー可愛かった」
「…しょうがないじゃん。キスしたことなかったんだもん」
「それが可愛かったの!」
もう一度みなみにキスする。
「…もうキスくらいじゃフニャフニャにならないの?」
「ん…」
「どうして?」
「遥斗がいっぱいキスするから慣れたんじゃないのかな?」
そう言いながら俺にもたれてる事、みなみは気づいてないのだろうか。
「キスよりキモチイイ事知っちゃったからじゃなくて?」
「!」
「初めてキスしたときも可愛かったけど初めてエッチした日も可愛かったな…初めてイッた時なんてもっと…」
「は、遥斗!」
慌てて周りを見たみなみが母親みたいに俺を叱った。
「人に聞こえちゃうでしょ!」
「…それはダメだ。みなみの可愛いとこは俺だけの秘密だから」
「じゃあそういう事言っちゃダメ」
「分かった、二人きりの時にしか言わない」
「で…できれば遥斗の心の中に留めておいて欲しいんだけど…」