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限界Lovers
第21章 BBQパニック
「体が痛いよー…腰が痛いよー…」
「…悪かったよ。シャワー浴びてく?」
「うん…」
翌朝、私はヘロヘロだった。
一緒にシャワーを浴びて簡単に朝食を食べて差し入れのおにぎりを握っていると、だんだん体より心の方がそれどころじゃなくなってくる。
「おにぎり四角くなってるけど?」
「き、き、緊張しちゃって…」
「無理に差し入れなんていいんだからな」
「でも妻力アピールしたいじゃん!!遥斗の株上げたいじゃん!!」
「みなみ…俺のために…?」
遥斗の目が潤んでいる。
「服も変じゃない??」
「可愛くて心配になるくらいだ!」
「髪型もおかしくない??」
「良く似合ってて外に出したくなくなるよ!」
「どうしよう…緊張してきた!」
「緊張するほどの事じゃないから。…ただな、何度も言うけど…」
「分かってる。“ミューズ”には気を付ける」
気を付けるって何を気を付ければいいのか分からないけど気を付けます。
この会話は何度も繰り返してるけど、それでも遥斗は心配そうだ。
「…さて、じゃあそろそろ行くか」
遥斗と並んで会社の側の河川敷の公園へ。
「こっちの方ってあんまり来ないから新鮮だな」
今日はバーベキュー日和と言いたくなるような風のない良い日だ。
公園に入ると遠くに大勢の人が見えてきて…
「おはようございます」
いつもより少しかしこまった遥斗が周りの人たちに挨拶していく。
私も遥斗の隣でペコリと頭を下げるとすぐ反応が返ってきた。
「その子が“減る”彼女か!?」
…減る?
思わずキョトンとしてしまう。
「彼女ってか…婚約しました」
「マジでか!紹介しろって」
30代前半くらいだろうか。
その人はからかうように遥斗の背中を叩いた。
「あー…婚約者のみなみです」
「!」
婚約者婚約者婚約者!!!
その単語に舞い上がり、高揚しながら私からも自己紹介。
「い、一ノ瀬みなみと申します!よろしくお願いします!!」
勢い良く頭を下げると「そんなに緊張しなくて良いからね」とその人は言ってくれた。
「山下、その子か噂の“減る”彼女は」
今度は40代とおぼしきおじ様が遥斗に声を掛け…
「…悪かったよ。シャワー浴びてく?」
「うん…」
翌朝、私はヘロヘロだった。
一緒にシャワーを浴びて簡単に朝食を食べて差し入れのおにぎりを握っていると、だんだん体より心の方がそれどころじゃなくなってくる。
「おにぎり四角くなってるけど?」
「き、き、緊張しちゃって…」
「無理に差し入れなんていいんだからな」
「でも妻力アピールしたいじゃん!!遥斗の株上げたいじゃん!!」
「みなみ…俺のために…?」
遥斗の目が潤んでいる。
「服も変じゃない??」
「可愛くて心配になるくらいだ!」
「髪型もおかしくない??」
「良く似合ってて外に出したくなくなるよ!」
「どうしよう…緊張してきた!」
「緊張するほどの事じゃないから。…ただな、何度も言うけど…」
「分かってる。“ミューズ”には気を付ける」
気を付けるって何を気を付ければいいのか分からないけど気を付けます。
この会話は何度も繰り返してるけど、それでも遥斗は心配そうだ。
「…さて、じゃあそろそろ行くか」
遥斗と並んで会社の側の河川敷の公園へ。
「こっちの方ってあんまり来ないから新鮮だな」
今日はバーベキュー日和と言いたくなるような風のない良い日だ。
公園に入ると遠くに大勢の人が見えてきて…
「おはようございます」
いつもより少しかしこまった遥斗が周りの人たちに挨拶していく。
私も遥斗の隣でペコリと頭を下げるとすぐ反応が返ってきた。
「その子が“減る”彼女か!?」
…減る?
思わずキョトンとしてしまう。
「彼女ってか…婚約しました」
「マジでか!紹介しろって」
30代前半くらいだろうか。
その人はからかうように遥斗の背中を叩いた。
「あー…婚約者のみなみです」
「!」
婚約者婚約者婚約者!!!
その単語に舞い上がり、高揚しながら私からも自己紹介。
「い、一ノ瀬みなみと申します!よろしくお願いします!!」
勢い良く頭を下げると「そんなに緊張しなくて良いからね」とその人は言ってくれた。
「山下、その子か噂の“減る”彼女は」
今度は40代とおぼしきおじ様が遥斗に声を掛け…