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限界Lovers
第21章 BBQパニック
先の曲がった棒を使って高橋さんは器用に蓋を開ける。


その瞬間流れ出した匂いに私のお腹が共鳴して…


「あ…」


「ハハっ、ちょっと待ってね、できたみたいだから」


これまた器用に肉を取り出し豪快に切り分けお皿を渡される。


「凄い!中に何か入ってるんですね!?」


「そう、ガーリックライスがね。…食べてみて?」


「いただきます!」


一口食べると熱々のそれは人生で食べた美味しいものベスト3に入るくらい…


「美味しい!」


「良かった」


「こんな美味しいの初めて食べました!」


「隠し味が効いたかな?」


「へー、何だろう隠し味」


カレーならチョコとかコーヒーなんて聞くけどチキンの隠し味って何だろう。


あまりの美味しさに二口目を食べた時、


「愛情だよ」


「………」


「みなみちゃんへの愛情」


……食べちゃったじゃん!!!


でもお陰で本来の目的を思い出し、気を取り直して背筋を正す。


「あの、その事なんですけど」


「うん」


「私は遥斗さんが好きなんです…だから」


「好きでいるだけでも?」


「えっと…そもそも私たちまともにお話もしたことないですよね?それで好きと言われても…」


「話さないと好きになれないっておかしくない?」


「えっと…」


「動物は言葉なんか交わさない。牝の魅力に恋に落ちる…言葉なんて薄っぺらいモノより確かな俺のアンテナが君にだけ反応したんだ!みなみちゃんの魅力は理屈じゃない、でも俺は確信している。君は俺の運命だ!!!」


「………」


凄い勢いで捲し立てられて続ける言葉を失ってしまった。


しかもあの目力に見つめられ…


「みなみちゃんが山下を好きでも構わない…でもいつか必ず君を… 」


ガシっと肩を掴まれ硬直してしまう。


「必ず君の心を手に入れて見せる!!!」


「ひっ!」


そのまま凄い目力が迫ってくる。


キスされる!
本能が察知するのに押さえられた手が強くて動けない。


ごめんなさいごめんなさい!
遥斗の言うこと聞いておけば良かったですごめんなさい!!


今尚動けない体で恐ろしいものでも見るように、近づく高橋さんを凝視する



すると…


「…雄の匂いがする」


「えっ?」


「フェロモンに…雄の匂い…」


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